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ドSな兄と暮らしています

第7章 ふたりのこれから 〜最終章〜

吸われながら、舐められる。

耐え難い快楽の波が私の脳内で満ち干きを繰り返す。

足を閉じようとすると、開いたま手で押さえられる。
私がイク寸前になって、吸うのを止めると、兄ちゃんは呟いた。

「ごめん、俺も限界」

そういって、ズボンと下着を脱ぐ。
初めて見た男性のそのモノに、少し驚きを隠せなかった。

アレが、私の中に…… 意外と大きくない?

入るかな? ちょっとした不安と恐怖が入り混じる。

「痛くないようにする。ちゃんと避妊もする。怖かったら言いなね。途中で止められるくらいの理性は残しておく」

そう言って、ふっと笑うと、どこからかコンドームを取り出した。

理性残しとくって、結構大変なんじゃ?
だけれど兄ちゃんには、それができてしまうのがわかっていた。
だって私のこと、すごくすごく、大切にしてくれているから。

今日だって、私の『もっと』がなかったら、ここまでにはなっていなかった。
兄ちゃんは、こんな時でも私のことを尊重してくれる。

「もう、すでに、怖い…… でも、繋がりたい。兄ちゃんとしか、そういうことしたくない」

手際よく装着している様子から目を逸らして、ギュッと目を瞑る。
心臓が壊れるくらいにうるさい音を立てていた。

「ん。大丈夫。しっかり力抜いてな。足、広げてて」

兄ちゃんの言う通りにしながら、枕をギュッと握りしめた。

「汐夏。俺の目見て。息ゆっくり吸うよ」

恐る恐る目を開けた。
息を大きく吸って、吐いた。

兄ちゃんが、蜜壷の位置を確認する。

濡れたその場所に、ゆっくりとあてがわれる。


私の呼吸に合わせるように、目をしっかりと見つめたまま、中へと入れてきた。



私の顔が歪むのと同時に、兄ちゃんの顔も歪む。
だけれど、お互いに、目と目を離すことはなかった。

「ううっ……痛い…」

入口を割って入る痛みが生じる。だけれど、私はそれを受け入れたかった。

「きついな、やめるか? まだ半分もいってないぞ」

兄ちゃんは、心配そうな表情をする。
首をぶるぶると横に振る。

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