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ドSな兄と暮らしています

第7章 ふたりのこれから 〜最終章〜

私のくわえこむ力が緩くなる。

兄ちゃんは直ぐにモノを抜くと、ゴムを取り、漏れてないことを確認する。
息を切らしながらも、そこら辺は卒なくこなす。

私は両足をゆっくり伸ばして、右を向いて横になった。
兄ちゃんはそっと布団に入ると、添い寝をして、私を前からギュッと抱きしめた。
裸のままで直に伝わる体温が心地よい。

「汐夏。好きだよ」

目が合って真っ直ぐに言われる。
私も、兄ちゃんにしがみつくように抱きついた。
今は、この体温から離れたくなかった。

「うん……私も、兄ちゃん、好き」

もっと起きていたかった。兄ちゃんにたくさん伝えたいことがあったのに。体力の限界には抗えなかった。


私は、かろうじてそう呟くと、兄ちゃんの腕の中で意識を途切れさせた。

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