ドSな兄と暮らしています
第7章 ふたりのこれから 〜最終章〜
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深い眠りから覚めた時、私は兄ちゃんの布団の中で、下着もパジャマも身につけた状態で寝ていた。
ん、あれ……夢だったかな?
と思ってみるけれど、下腹部と腰が痛くて、あれは夢じゃなかったんだと、思い知らされる。
ふと、隣を見ると、同じくいつものスウェットを着た兄ちゃんが仰向けで寝ていた。
いつも、兄ちゃんの方が先に起きているから、こんなに近くで兄ちゃんの寝顔を見るのは初めてかもしれない。
すっと通った鼻に、薄めの唇。
まつ毛が意外と長い。
その横顔は、吸い込まれそうなくらいに綺麗だった。
私は顔をそっと近づけると、その広い頬についばむように唇の先を押し付けた。
そうせずには居られなかった。
口づけをしても、兄ちゃんは起きない。
一定の寝息を立てて、眠っていた。
今度は、唇に……
そう思って、兄ちゃんの唇に自分の唇を重ねようとしたときだった。
「……ちょっと」
寝ていたと思った兄ちゃんの、口だけが微かに動く。私は驚いて背を向けて、なぜか寝たフリをした。
「……人が寝てると思って、ちゅっちゅちゅっちゅと」
やばい、起きてたしバレてた!!!
「そんなにしてないよっ!」
深い眠りから覚めた時、私は兄ちゃんの布団の中で、下着もパジャマも身につけた状態で寝ていた。
ん、あれ……夢だったかな?
と思ってみるけれど、下腹部と腰が痛くて、あれは夢じゃなかったんだと、思い知らされる。
ふと、隣を見ると、同じくいつものスウェットを着た兄ちゃんが仰向けで寝ていた。
いつも、兄ちゃんの方が先に起きているから、こんなに近くで兄ちゃんの寝顔を見るのは初めてかもしれない。
すっと通った鼻に、薄めの唇。
まつ毛が意外と長い。
その横顔は、吸い込まれそうなくらいに綺麗だった。
私は顔をそっと近づけると、その広い頬についばむように唇の先を押し付けた。
そうせずには居られなかった。
口づけをしても、兄ちゃんは起きない。
一定の寝息を立てて、眠っていた。
今度は、唇に……
そう思って、兄ちゃんの唇に自分の唇を重ねようとしたときだった。
「……ちょっと」
寝ていたと思った兄ちゃんの、口だけが微かに動く。私は驚いて背を向けて、なぜか寝たフリをした。
「……人が寝てると思って、ちゅっちゅちゅっちゅと」
やばい、起きてたしバレてた!!!
「そんなにしてないよっ!」