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先生、出ちゃうよ

第17章 由奈の退行

デートの次の日から早速治療が始まった。

成瀬先生は私の目を見てしっかりと治療の説明をしてくれた。

今回の治療は筋肉弱化剤というものを使って治療をするということ。副作用の個人差が大きく苦しくなるかもしれないこと。そして、おしっこが我慢できなくなってしまうかもしれないということ。

本当は治療なんかしたくなかった。嫌だと言いたかった。

でも、、、昨日の先生の涙を見てしまってはそんなことは言えなかった。

成瀬「由奈、先生と一緒に頑張ろ!」

由奈「うん、、、頑張る。」

こうして早速治療が始まった。

薬は点滴で入れられた。


成瀬「由奈、大丈夫そ?」

由奈「うん、、」

成瀬「先生さ、由奈の副作用が強くなる前に他のお仕事終わらせてきちゃうから少し一人で頑張れる?」

由奈「うん、、分かった、、」

成瀬「辛くなったら遠慮なくナースコール押すんだよ!」

由奈「うん、。」

成瀬先生が出て行ってからしばらくして無性に寂しくなった。
寂しさを消すために私は眠った。




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