先生、出ちゃうよ
第17章 由奈の退行
1ヶ月近く由奈は頭痛や吐き気、高熱に悩まされ続けた。
今日も朝から頭痛に苦しんでいた。
ようやく薬で頭痛が落ち着いた由奈は俺が抱っこして揺らしてやるとすぐに眠りについた。
寝れば悪夢にうなされ、起きていれば痛みに苦しめられている由奈を見ているのは本当に心が痛かった。
眠りについた由奈をそっとベットに下ろす。
工藤や緋山にも由奈の症状を共有しておきたかった。
俺がどうしても他の患者の治療に当たらなければいけない時、由奈が安心して身を委ねられる人が欲しかった。
昼休みにでも彼らと昼食を食べながら由奈のこれからについて話し合おうと思う。
由奈がいつ起きるか分からないため彼らを俺の仮眠室に呼んだ。
成瀬「悪いな、忙しいところ」
工藤「由奈ちゃんは?」
成瀬「さっき寝たところ」
工藤「そっか」
緋山「やっぱり由奈ちゃん副作用ひどいんすか?」
成瀬「あぁ、見ていて心が痛むよ。」
工藤「お前も辛いな、、、。せっかく恋人同士になったのに、、。」
成瀬「俺はいいんだよ、って、なんで知ってんだよ。俺と由奈のこと、、、。」
緋山「由奈ちゃん、先輩とデートした日、あの後俺らのところに来たんすよ。」
成瀬「由奈が?」
工藤「彼女、知ってたよ。副作用のこと。自分がおかしくなっていくかもしれないって、そしたらお前にこれ渡せって。」
工藤から小さな封筒を受け取った。
今日も朝から頭痛に苦しんでいた。
ようやく薬で頭痛が落ち着いた由奈は俺が抱っこして揺らしてやるとすぐに眠りについた。
寝れば悪夢にうなされ、起きていれば痛みに苦しめられている由奈を見ているのは本当に心が痛かった。
眠りについた由奈をそっとベットに下ろす。
工藤や緋山にも由奈の症状を共有しておきたかった。
俺がどうしても他の患者の治療に当たらなければいけない時、由奈が安心して身を委ねられる人が欲しかった。
昼休みにでも彼らと昼食を食べながら由奈のこれからについて話し合おうと思う。
由奈がいつ起きるか分からないため彼らを俺の仮眠室に呼んだ。
成瀬「悪いな、忙しいところ」
工藤「由奈ちゃんは?」
成瀬「さっき寝たところ」
工藤「そっか」
緋山「やっぱり由奈ちゃん副作用ひどいんすか?」
成瀬「あぁ、見ていて心が痛むよ。」
工藤「お前も辛いな、、、。せっかく恋人同士になったのに、、。」
成瀬「俺はいいんだよ、って、なんで知ってんだよ。俺と由奈のこと、、、。」
緋山「由奈ちゃん、先輩とデートした日、あの後俺らのところに来たんすよ。」
成瀬「由奈が?」
工藤「彼女、知ってたよ。副作用のこと。自分がおかしくなっていくかもしれないって、そしたらお前にこれ渡せって。」
工藤から小さな封筒を受け取った。