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先生、出ちゃうよ

第3章 おしっこの治療と新たな病魔

俺が男性の性器が映る写真を見せたとき、由奈ちゃんはフラッシュバックを起こした。

呼吸が荒くなり、焦点が合わなくなる。そして仕切りに
「ママ、ごめんなさい。ごめんなさい。由奈は汚い子です」
と泣きながら叫んだ。只事ではないと思い、すぐに写真を閉じて小柄な彼女を抱き上げ子どものようにゆする。
「大丈夫だよ!由奈ちゃん!由奈?大丈夫だよ?」

そう声をかけるが彼女には聞こえていない。
泣き疲れて彼女は眠った。



1時間くらいすると彼女は目を覚ました。
過去に何かあったのかゆっくり聞いてみる。

それを聞いた俺は涙が止まらなかった。

由奈は小さな頃に性的虐待を受けていた。

誰もが知るイケメン俳優が由奈の母親と交際していた時期があった。結婚を前提にしたお付き合いだったようで彼と由奈もよく遊んだらしい。
しかし、ある時からその彼は由奈に自分の性器を触らせるようになった。
口外したら殺すと脅しながら
小さな由奈の手を自分の欲望のために使い、由奈に向けて射精したこともあるらしい。
そしてある日、その彼は由奈にフェラを要求した。
もちろん由奈は嫌だと拒んだらしい。
すると、その彼は由奈の髪の毛を引っ張り由奈を叩いた。
それが怖くて由奈はフェラを受け入れた。
彼は由奈と2人になるたびにフェラをさせたらしい。
幼い由奈に化粧をさせフェラをさせていたある日、
由奈の母親が急に帰ってきてその現場を目撃した。

ママが助けてくれる!そう思った時、

由奈は母親に裏切られた。由奈の母親は由奈を助けるどころか由奈のことを殴った。

人の男を取りやがって!この、汚い女め!

と激しく由奈のことを罵った。
それからしばらくの間、由奈の母親は由奈に汚いと言い続けたそうだ。

なるほど、
だから由奈はクラスメイトに汚いと言われた時、ひどく傷ついたのか、、、。
だから男性恐怖症なのか、、、。
だから性の知識が異様に乏しかったのか、、。

全てが繋がった。

俺は話を全て聞き終わる前に涙が止まらなくなっていた。

由奈は
「何で先生が泣くの?先生、びっくりしたよね、ごめん。早く授業の続きしてよ」

と笑っていたが彼女の心の傷を考えると可哀想でたまらなかった。

そんな由奈がこれからの治療に耐えられるのだろうか?

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