テキストサイズ

先生、出ちゃうよ

第1章 始まりは学校で、、

この考えが甘かった。
私はこの考えのせいで酷い目を見るのだった。

数学の授業はいつも通り進んでいた。

しかしトイレに行き損ねた私の頭の中は数学のことなど1ミリも考えていなかった。

後、何分で授業は終わるだろう?

そればかりを考えていた。
お昼に飲んだコーヒーの利尿作用のせいだろう。
席が後ろの方でよかった。
周りにバレないように左手を足の下に入れ、
おまたの部分を押さえる。

残り15分。ヤバい。でも、このままじっとしていれば耐えれるかも!

しかし、神様は意地悪だ。
一通り説明をし終えた先生が

「今日の日直は白戸か?じゃあ、白戸、大問3解いてみろ!」


と、私に向かって言う。

どうしよう、今立ったら、、

そう思っていると、

「どうした?立ち方忘れたか?」

と先生が近づいてくる。
私は大人の男の人が苦手だ。

反射的に急いで立ち上がる。

その時、

ジュワジュワ、、、

パンツが温かくなるのを感じた。

一度出てしまうと止められない。


シャーシャージョジョッ


私はクラスメイト全員が見ている前でお漏らしをした。


最悪だ。

「きったねー。」

誰かがそうつぶやくのが聞こえた。長谷部くんだ。


先生が、
「誰か白戸を保健室に連れて行ってやってくれ!」
と言った。

チラッと乃亜の方を見ると
一瞬目があったがすぐにそらされた。
乃亜の視線の先には長谷部くんがいた。

「1人で行けます。」

と言い残し保健室に行く。

保健の先生は動じることもなく淡々と私のお漏らしの処理をしてくれた。

そして、
「今日はあと、1時間しかないから帰りなさい!」
と家に帰してくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ