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先生、出ちゃうよ

第11章 教えて、成瀬先生、、。

次の日、朝の回診にきて診察を終えた成瀬先生は

「今日、お昼過ぎに迎えにくるから待ってて!」

とだけ言って私の病室を出て行った。

今日の練習、どこでやるんだろ?
何時に先生来るかな?

と私は一日中、練習のことしか考えられなくなっていた。

成瀬先生は5時ごろまで来なかった。

最初は 先生が来ないことに安堵していた私も
お昼過ぎって言ってたのになぁ  
私忘れられてるのかな
と不安になってきた。

そんな時、

バタバタ!

誰かが急いで走ってくる音がした。

成瀬「ごめん!由奈!お待たせ!」

由奈「先生、遅いよ、来ないかと思った。」

成瀬「ごめん!ごめん!由奈との練習、時間気にせずやりたかったから他の患者さん終わらせてから来ようと思ったんだけど今日に限って外来めちゃくちゃ多くて、、」

先生の額には汗が光る。

成瀬「由奈、もしかして先生来るの楽しみにしてた?笑」

と先生は笑う。

由奈「してないもん!」

私が膨れてそう言うと
成瀬先生は

成瀬「そんなにはっきり言われると傷つくんだけど笑 まぁいいわ笑 さっそくいこっか?」

そう言って私の手を引き自分の診察室へ連れて行ってくれた。

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