不倫研究サークル
第4章 生意気なJC
「えーと、僕は森岡圭です。長谷田の1年生」
「知ってる」
机に向かったまま、陽菜は答える。
(こ……これは、手強そうだ……)
よりによって、初めての生徒がイキナリ強敵とは、僕は自分の引きの悪さを呪った。
「ワタシ、あの学校に行きたくないんだよね」
「え、どうして? あそこに進学できれば、啓蒙にエスカレーターで行けるのに」
「だって、女子高じゃん。3年間、ずっと女の子ばかりなのよ、同級生は」
「何か問題でも?」
「はあ~? 先生ってもしかして童貞?」
「な!」
まさかJCに童貞を馬鹿にされるとは思っていなかった僕は、言葉に詰まる。
「あ~、やっぱ、童貞だわ、先生にワタシの気持ちなんて分からるはずないよ」
「もしかしなくても、恋人いない歴=年齢でしょ 笑」
痛いところを突かれたが、これに関しては僕は反論できるカードを持っている。
仮初だけど……
「ば、ばかにするな。 子供のくせに。 僕にだって恋人はいるんだぞ」
僕の反論に、それまで机で肘をついていた陽菜が反応して、椅子をクルリと反転させると僕の方へ向き直った。
「うそ~、先生、絶対にモテなさそうだもん」
目を細めて、『アヤシ~』と訴えかけている。
「嘘なんか言うものか、本当に恋人がいるぞ」
(繰り返すが、嘘の恋人だ)
「じゃあさ、証拠をみせてよ、写メとかあるでしょ」
ふふん、と勝ち誇った表情で陽菜は下から僕を見下ろした。
「知ってる」
机に向かったまま、陽菜は答える。
(こ……これは、手強そうだ……)
よりによって、初めての生徒がイキナリ強敵とは、僕は自分の引きの悪さを呪った。
「ワタシ、あの学校に行きたくないんだよね」
「え、どうして? あそこに進学できれば、啓蒙にエスカレーターで行けるのに」
「だって、女子高じゃん。3年間、ずっと女の子ばかりなのよ、同級生は」
「何か問題でも?」
「はあ~? 先生ってもしかして童貞?」
「な!」
まさかJCに童貞を馬鹿にされるとは思っていなかった僕は、言葉に詰まる。
「あ~、やっぱ、童貞だわ、先生にワタシの気持ちなんて分からるはずないよ」
「もしかしなくても、恋人いない歴=年齢でしょ 笑」
痛いところを突かれたが、これに関しては僕は反論できるカードを持っている。
仮初だけど……
「ば、ばかにするな。 子供のくせに。 僕にだって恋人はいるんだぞ」
僕の反論に、それまで机で肘をついていた陽菜が反応して、椅子をクルリと反転させると僕の方へ向き直った。
「うそ~、先生、絶対にモテなさそうだもん」
目を細めて、『アヤシ~』と訴えかけている。
「嘘なんか言うものか、本当に恋人がいるぞ」
(繰り返すが、嘘の恋人だ)
「じゃあさ、証拠をみせてよ、写メとかあるでしょ」
ふふん、と勝ち誇った表情で陽菜は下から僕を見下ろした。