不倫研究サークル
第5章 初デートはホロ苦く
「うは~~、これは美味そうだ」
「ヨダレが出ちゃうよ~」
二人でサザエのつぼ焼きが入った皿を見ながらヨダレを零す。
潮と炭の美味しそうな匂いがブレンドされ、食欲をそそる。
プシューー!
小梢がビールのプルタブを開けると勢いの良い音が鳴った。
「圭君、先にどうぞ」と小梢が差し出したが、実は僕はビールを飲んだことがない。
「あ、いや、小梢がさきにどうぞ」と手のひらをクイッ、クイッと小梢の方へ向ける。
「じゃあ、いただくね」
そう言うと、小梢は喉を鳴らしながらビールを流し込んだ。
「くは~~、この一杯がたまらないね~~」
「はい、圭君」
と、小梢は缶ビールを僕に差し出した。
(こ、これは、もしや……、関節キスでは?)
「で、では、いただきます」
自分でも声が震えているのが分かる。こ、小梢と関節キス……。
僕は缶ビールに口をつけ、小梢同様に喉の奥に炭酸を流し込んだ。が……。
(ぐほっ! 苦い!)むせてしまう。
「圭君、大丈夫? もしかしてビールって初めてだった?」
「あはは、じ、じつは初めて 笑」
「ウフフ、圭君って可愛い 笑」
笑いながら言う小梢に、またしても違和感を感じてしまう。まるで菜美恵が僕に言うような言い方だ。それに、飲みなれている感じもした。
僕が抱いている小梢像とは違った一面だ。
少し顔を赤くした小梢も可愛い。思わず見とれてしまう。
「ん? どうかした、圭君」
すっかり夕陽の時間帯になり、街灯は灯をともしている。
いよいよ、今日のメインイベントだ……。
「ヨダレが出ちゃうよ~」
二人でサザエのつぼ焼きが入った皿を見ながらヨダレを零す。
潮と炭の美味しそうな匂いがブレンドされ、食欲をそそる。
プシューー!
小梢がビールのプルタブを開けると勢いの良い音が鳴った。
「圭君、先にどうぞ」と小梢が差し出したが、実は僕はビールを飲んだことがない。
「あ、いや、小梢がさきにどうぞ」と手のひらをクイッ、クイッと小梢の方へ向ける。
「じゃあ、いただくね」
そう言うと、小梢は喉を鳴らしながらビールを流し込んだ。
「くは~~、この一杯がたまらないね~~」
「はい、圭君」
と、小梢は缶ビールを僕に差し出した。
(こ、これは、もしや……、関節キスでは?)
「で、では、いただきます」
自分でも声が震えているのが分かる。こ、小梢と関節キス……。
僕は缶ビールに口をつけ、小梢同様に喉の奥に炭酸を流し込んだ。が……。
(ぐほっ! 苦い!)むせてしまう。
「圭君、大丈夫? もしかしてビールって初めてだった?」
「あはは、じ、じつは初めて 笑」
「ウフフ、圭君って可愛い 笑」
笑いながら言う小梢に、またしても違和感を感じてしまう。まるで菜美恵が僕に言うような言い方だ。それに、飲みなれている感じもした。
僕が抱いている小梢像とは違った一面だ。
少し顔を赤くした小梢も可愛い。思わず見とれてしまう。
「ん? どうかした、圭君」
すっかり夕陽の時間帯になり、街灯は灯をともしている。
いよいよ、今日のメインイベントだ……。