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となりのにぃに

第3章 変な気持ち

「みーりかちゃん!」


不意に名前を呼ばれて振り向くと、仲良しのクラスメートだった。


「あ、おはよー」

「おはよー」



私達は並んで教室へ向かった。



「ねぇ、みりかちゃん、昨日の宿題難しくなかった?」


「あー、算数でしょ」


「そうそう! やっぱりみりかちゃんも難しいって思った?」


「もちろん! 小数を小数で割るなんて、大人になって使うことないでしょ」


「いえてるー!」




そんな会話をしていたら、さっきの変な気持ちは忘れてしまった。




一時間目…  私の大嫌いな算数。



「この前のテスト返すぞ。 名前呼ばれたら取りに来いよ」



先生が次々に名前を呼んで、テストを返していく。



「長谷川ー」


「は、はい!」

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