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となりのにぃに

第3章 変な気持ち

良いタイミングで、にぃにが帰って来た。


「にぃに、おかえりー」


私は母を振り切って、玄関に向かう。



「ただいま、みりか。  何かあった?」


「おかえり、敬人くん。 みりかのテストの点数の事でお説教をね」



いつの間にか後ろにいた母に驚く。



「みりか、何点?」


「よ、42点…」



「そうか、俺の出番だな」



そう言って、にぃには嫌な笑いを浮かべながら、上がってきた。



「よし! みりか。 勉強するぞ」


「おにーー!」


「ん? 呼び方、にぃにから、お兄に変わったのか?(笑)」


「違うよ、バカーー!」


「今みりかに必要なのは、文句じゃなくて、ノートと筆箱。 急ぐ!」


「は、はい!」



慌ててノートと筆箱をランドセルから出した。

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