テキストサイズ

となりのにぃに

第19章 中学1年、高校3年

ラフな服装に着替えた私はリビングでコーヒーを2人分(私はお砂糖、ミルク入り)用意して、敬人の隣に座った。





「はい、飲むでしょ?」


「お、ありがと」





静かにコーヒーをすすっていると、敬人が話し出した。






「そうだ。みりかに伝えなくちゃいけないことがあってさ。
俺、予備校に通うことにして、これから帰るのが遅くなる日が多くなると思うんだ」


「そうなんだ…。 わかった。頑張ってね」


「1人で勉強大丈夫か? 困ったことがあれば、スマホに連絡くれてもいいし、俺の部屋のドアにメモとか貼ってくれてもいいから」


「メモは貼らないよ 笑」






なんて会話をしたが、正直少し寂しい。


学校から帰っても、「おかえり」ってリビングから顔を覗かせてくれることも減るんだろうな…。








「明日から授業始まるだろ? 不安なところないか?」





マグカップをゆっくり机に置いた敬人は、男の子だけど本当に穏やかだと思う。

育ちの良さが出てるのかな?





「うん。今のところ大丈夫そう。ありがとう!」







私も敬人も春の新生活。お互いに忙しくなると思うけど、いつまでも敬人の傍にいたいな…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ