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となりのにぃに

第3章 変な気持ち

にぃにが帰って来た!!



「みりか、どうした? 何泣いてんだ?」



私の顔をにぃにが覗き込んできた。  見られたくない!



にぃにを押し退けて、自分の部屋へと駆け出した。



「おい、みりか!」



慌てるにぃにの声を背中で聞きながら、部屋に駆け込んだ。





ひっく、ひっく…



部屋で机に突っ伏して、何が悲しいのかもわからないが、泣き続けた。




何分くらい経ったのかな?



トントン  「みりか、俺だけど、開けて良いか?」



返事をしない私に、にぃには更に続けた。



「ココア持ってきたぞ。好きだろ?」



そう言われて、静かにドアを開けた。



「ほら、ココア」



にぃにはいつもと変わらない顔をしている。



「……ありがとう」

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