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となりのにぃに

第6章 そして、新学期

翌朝…



にぃには電車に乗らなければならないので、会えなかった。



「行ってきます」

「行ってらっしゃい」




とぼとぼ歩いていると



「おっす! 長谷川」


「並木くん、おはよう。どうしたの?」


「近くだし、長谷川来るかなぁって」


「そうなんだ。一緒に行こう」


「おう!」




並木くんと一緒に登校した。





授業中…



「次の問題を…長谷川!」 



「はい! ×××です!」


「正解! 良く出来たな!」 



よし! にぃにと予習した所がでたぞ。



「すげぇな! 長谷川!」


「予習した所がたまたま当たっただけだよ」


「長谷川ってめちゃ頭良いの?」 


「違うよ、にぃにに教えてもらってるんだよ」


「お前、兄貴いたの?」 





「そこ! 私語は慎めよ!」





先生に怒られて、話は終わった。





移動教室で…




「さっきは、ごめんな」 


「え? なんのこと?」


「気づいてないなら良いや」





変な並木くん、その時私はそんな印象しか持っていなかった。

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