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となりのにぃに

第6章 そして、新学期

理科は得意なんだ!


中庭の花を観察するんだって。 レポート書くの楽しみだなぁ。




「長谷川」


「並木くん? どうしたの?」


「花の観察ってどうやるの?」


「あのね、花びらの枚数とか、葉っぱの枚数をスケッチするんだよ。 日向と日陰の花を見比べると良いよ!」


「ありがとう! やっぱ長谷川頭良いな」


「理科が得意なだけだよ」


「…今日も一緒に帰れない?」


「? 良いよ」





並木くんって、何で私に構ってくれるんだろう?





「よし、レポートばっちりできた!」


「長谷川、見てよ、俺のレポート!」




いきなり並木くんが紙を突き出してきた。 




「すごい! 完璧だよ」


「よっしゃっ!!」



並木くんって可愛いなぁ。 何か無邪気で。 





放課後…




「長谷川、帰ろう?」


「うん!」


「そういえば、今日言いそびれたけど、お前兄貴いるの?」


「あ、違うの。 近所のお兄ちゃんなの。 訳あって今一緒に住んでるけど、血は繋がってないよ」


「ふーん、そうなんだ」




話ながら、家まで来た。


にぃにもちょうど帰って来てる。




「にぃに、ただいま!」


「お帰り、みりか」




「あ、長谷川のお兄さんですよね? 俺、並木といいます。 長谷川と仲良くしてるので、これからよろしくお願いします」


「あ、あぁ… 俺、大森敬人です。 みりかと仲良くしてくれてありがとう。 これからもよろしくな」


「はい、お兄さん!」

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