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となりのにぃに

第2章 ドキドキの生活

「…みりか、俺だって行きたくないよ。 こっちで行きたい高校もあったし。 だから泣くなよ。頼むから」


心配そうに覗き込むにぃにの顔。



「にぃに、行きたくないの?」


しゃくりあげながら、何とか尋ねた。


「できるならね。でも無理だからさ…」



「家の部屋、一つ余ってるじゃん! にぃにに来てもらえば良いじゃん!」



半ばパニックになりつつ言った。


「みりか、あなた、大丈夫よね? 熱はないわよね?」


「熱なんかないよ!」



リビング中に響き渡るくらいの声で叫んだ。



「みりか! わがままもいい加減にしなさい!」


母が怒鳴ったと同時に、にぃにが話し出した。 



「…おばさん、部屋余ってるって本当?」


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