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天空のアルカディア

第3章 反乱

驚愕の表情に焦りと不安がよぎる


「それだけではありませぬ。反乱軍はそのままこちらに向かっていると…その数3万。急ぎここを出立します」


「ま、待ってください。こちらに向かっている騎士団を置いて逃げるのですか」


魔導師は顔をしかめる


「彼らは反乱軍によってほぼ壊滅状態です。その生き残りが私に念話で伝えてくれたのです。彼らの無念を晴らす為にもどうかこの場はお引き下さい…」


マリアは力なく、人形のようにうなだれた


たった1人の家族の安否
3万もの大軍への恐怖
これから先の見えない不安


これらが彼女の中で渦巻いていた






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