天空のアルカディア
第4章 誓い
「何故兵でも、騎士でもない貴方が彼女の味方をするのですか?…あぁ、金が目的ですか」
「クックック」と笑ってはいるが、言葉でライを惑わせようとしているのがバレバレだった
魔法戦の一番の鍵は魔力でも使う魔法でもない
『精神力』
強大な魔法も精神が乱れれば脆弱な魔法に負ける事もある
司祭は自分が負けるとは思っていない
だが、言葉とは裏腹に無傷ではいかない相手と認識している
差し向けた魔物も事実上ライが倒した事を聞いていたからだ
勝つだろう勝負を確実に勝つ勝負にする為に
だが、返ってきた答えは簡潔かつ平坦だった
「騎士到着まで護衛する、その約束の為だ」
無念の内に散った魔導師とのただ1つの契約
死んだとはいえ、いや、だからこそこの契約を違えてはいけないと思った
それに、3日とはいえ魔導師達とは魔法や魔物について話し合った
マリア達に小さくない情がある
だから
「これ以上、手出しはさせない」
「ふんっ、何を言おうと結果は同じなのですよ」
司祭は唇だけを動かし、詠唱を始める
詠唱破棄出来るライがわざわざ待ってやる義理はない
『ファイヤー』
現れた火球は真っ直ぐ司祭へと向かうが…
火球は何かに阻まれたように消える
「意外と堅い障壁だな」
魔法となる前の力そのものである魔力を壁とする『障壁』
詠唱も呪文すら必要ない為、展開は早いが酷くもろい
一般的なレベルの魔導師が展開したところで硬めの紙ほどの強度しかない
『……ょ、我が前に示せ!』
突如空間に◎の中に△と▽が重なりあった紋様(六芒星)が浮かび上がる
「まさか…サモン!?」
ライの表情が驚愕に染まる
サモン(召喚)
かつて魔物を召喚する為の〔魔族のみ〕が使えた魔法
六芒星の中心から不気味な赤黒い手が伸びてきた
「クックック」と笑ってはいるが、言葉でライを惑わせようとしているのがバレバレだった
魔法戦の一番の鍵は魔力でも使う魔法でもない
『精神力』
強大な魔法も精神が乱れれば脆弱な魔法に負ける事もある
司祭は自分が負けるとは思っていない
だが、言葉とは裏腹に無傷ではいかない相手と認識している
差し向けた魔物も事実上ライが倒した事を聞いていたからだ
勝つだろう勝負を確実に勝つ勝負にする為に
だが、返ってきた答えは簡潔かつ平坦だった
「騎士到着まで護衛する、その約束の為だ」
無念の内に散った魔導師とのただ1つの契約
死んだとはいえ、いや、だからこそこの契約を違えてはいけないと思った
それに、3日とはいえ魔導師達とは魔法や魔物について話し合った
マリア達に小さくない情がある
だから
「これ以上、手出しはさせない」
「ふんっ、何を言おうと結果は同じなのですよ」
司祭は唇だけを動かし、詠唱を始める
詠唱破棄出来るライがわざわざ待ってやる義理はない
『ファイヤー』
現れた火球は真っ直ぐ司祭へと向かうが…
火球は何かに阻まれたように消える
「意外と堅い障壁だな」
魔法となる前の力そのものである魔力を壁とする『障壁』
詠唱も呪文すら必要ない為、展開は早いが酷くもろい
一般的なレベルの魔導師が展開したところで硬めの紙ほどの強度しかない
『……ょ、我が前に示せ!』
突如空間に◎の中に△と▽が重なりあった紋様(六芒星)が浮かび上がる
「まさか…サモン!?」
ライの表情が驚愕に染まる
サモン(召喚)
かつて魔物を召喚する為の〔魔族のみ〕が使えた魔法
六芒星の中心から不気味な赤黒い手が伸びてきた