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天空のアルカディア

第4章 誓い

「今の魔法は古代魔法ですよね?…何故ライさんが使えるのですか?」


古代魔法
アルカディア健在の頃の魔法、当時も誰でも使える魔法ではなく、ごく一部の者達だけが使えたもの


「なら何故貴女にも古代魔法が?」


「っ…質問に質問で返さないで下さい」


ライの言葉にマリアは僅かに顔をしかめる


「え?…えっ!?さっきのが〔あの〕古代魔法!?…ってマリア様のも!?」


ターナは驚いて両者を交互に見る


古代魔法という言葉自体はこの世界の者なら誰でも知っているのだ


何故ならアルカディアを守っていた者達が古代魔法を使っていたから


「もう分かっているとは思うが………俺は神族だ」


「「……」」


2人はそれぞれ黙り込む


神族はアルカディアの守護者であり、執行者


だがアルカディアが崩壊し、人々が争い始めた頃に滅びた


いくら強力な力を持ってしても、人達の圧倒的な数に押されたからだ


神族の中で下位の者1人でも人達数百人相当の力を持っていた為、徹底的に狩られた


皮肉な事に世界を守ってきた者達が世界に裏切られたのだ


その話は昔話として伝えられている為、ターナは驚きと罪悪感を感じていた


「マリア、貴女もだろう?」


「……はい」


しばらく間を開けて頷いた






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