天空のアルカディア
第5章 奪還
反乱軍と神殿の中間地点
行軍による地響き
ライはそこで石を取り出し、深く深呼吸した
『第一解放』
ライの体が薄く発光し、そのまま詠唱に入る
「安らかに眠る戦士達よ、眠りから目覚め、我と共に戦え…」
途端に地面に光る文字が円形に浮かぶ
『リビングデッド!!』
円形から土が盛り上がり、人の形へと変形していく
人の形になった土人形から青く発光すると
動き始めた
『よりしろ』の土人形に魂が憑依したのだ
土人形達は地面に両手をつけ、引き上げる
右手には石刀、左手には石の盾が握られていた
全ての亡霊戦士(土人形)達が完成すると、ライは地響きのなる方向を指差す
(行け!!)
念じると亡霊戦士達は隊列を成して一斉に進む
その数、一万以上
それをひとしきり眺め、ライは次の行動に移った
「報告します!!」
1人の兵士が馬車に顔を覗かせた
「なんだ、もう着いたのか?」
ランスは顔を歪ませながら聞く
「前方より敵が接近中との事」
「何を言っている、正規軍共がここにいるわけがなかろうが、最低でもあと3日は…」
「いえ、正規軍ではないようです。しかし、斥候隊が攻撃を受けている模様」
「ふん、周辺の防人(村や街を警護する自警団のようなもの)だろう」
「そ、それが…」
言葉を濁す兵士に苛立ちランスは大声を出し
「報告ははっきりとせんか馬鹿者がっ」
「は、はっ!防人ではないようです、その数1万、大軍です」
「い、1万だと!?」
彼の計画は今、音を立てて崩れ始めていた
行軍による地響き
ライはそこで石を取り出し、深く深呼吸した
『第一解放』
ライの体が薄く発光し、そのまま詠唱に入る
「安らかに眠る戦士達よ、眠りから目覚め、我と共に戦え…」
途端に地面に光る文字が円形に浮かぶ
『リビングデッド!!』
円形から土が盛り上がり、人の形へと変形していく
人の形になった土人形から青く発光すると
動き始めた
『よりしろ』の土人形に魂が憑依したのだ
土人形達は地面に両手をつけ、引き上げる
右手には石刀、左手には石の盾が握られていた
全ての亡霊戦士(土人形)達が完成すると、ライは地響きのなる方向を指差す
(行け!!)
念じると亡霊戦士達は隊列を成して一斉に進む
その数、一万以上
それをひとしきり眺め、ライは次の行動に移った
「報告します!!」
1人の兵士が馬車に顔を覗かせた
「なんだ、もう着いたのか?」
ランスは顔を歪ませながら聞く
「前方より敵が接近中との事」
「何を言っている、正規軍共がここにいるわけがなかろうが、最低でもあと3日は…」
「いえ、正規軍ではないようです。しかし、斥候隊が攻撃を受けている模様」
「ふん、周辺の防人(村や街を警護する自警団のようなもの)だろう」
「そ、それが…」
言葉を濁す兵士に苛立ちランスは大声を出し
「報告ははっきりとせんか馬鹿者がっ」
「は、はっ!防人ではないようです、その数1万、大軍です」
「い、1万だと!?」
彼の計画は今、音を立てて崩れ始めていた