天空のアルカディア
第5章 奪還
「あれから結構時間経ってますね…大丈夫かな…」
神殿で留守番中のターナがつぶやく
その顔は不安で一杯一杯だといわんばかりだ
マリアもそうだ
正確な時間は分からないが、1時間は経っている
だが、2人で不安な気持ちでいると良くない事が起こりそうだから
「魔族すら倒す程の実力者ですよ?簡単ではないでしょうが、きっと大丈夫です」
ターナと肩を寄せながら2人は待った
「ねぇさま~」
マリアのよく知る声がする
だが、周りにはターナしかいない
気のせいかと思ったがターナも同様に辺りをキョロキョロみている
「ねぇさま~」
さっきよりも声が大きくなっている
それでどこからか分かった
上だ
「アリス!!」
ターナも上空を見据えた
ライとアリスが手を繋いだままゆっくりと降下してくる
マリアは待ちきれず、アリスの真下まで走りよる
後1メートルもない高さからアリスは手を離し、マリアの胸に飛び込んだ
「心配したのですよ!!」
「ごめんなさいっ」
ギュッと抱き合った
マリアの言葉は責める口調ではなかった
アリスに非はないのだから当然だが、そう言わずにはいれなかった
アリスは(ごめんなさい)と連呼しながら合間に嗚咽が響く
マリアに埋もれて見えないが、恐らく涙を流しているのだろう
ターナとライは2人を間に挟んで見守る
とはいえ、反乱軍はもう目と鼻の先だ
何時までもここにはいれない
しばらくするとライが無粋と分かっていながら口を開く
「ここも安全とは言えません、早く出発しましょう」
アリスとマリアが視線をライに向ける
アリスは目元が赤く腫れ、マリアも目尻からふたすじの涙が張っていた
「誰が敵か味方か判断が着くまで王都や他の街にはいけません」
「じゃあ、このまま野良暮らし?」
ターナの質問を首を横に振って答える
「行き先は『ハバード』」
ハバード
ギルドの運営する小さめの街
ハンター達が集う街だ
神殿で留守番中のターナがつぶやく
その顔は不安で一杯一杯だといわんばかりだ
マリアもそうだ
正確な時間は分からないが、1時間は経っている
だが、2人で不安な気持ちでいると良くない事が起こりそうだから
「魔族すら倒す程の実力者ですよ?簡単ではないでしょうが、きっと大丈夫です」
ターナと肩を寄せながら2人は待った
「ねぇさま~」
マリアのよく知る声がする
だが、周りにはターナしかいない
気のせいかと思ったがターナも同様に辺りをキョロキョロみている
「ねぇさま~」
さっきよりも声が大きくなっている
それでどこからか分かった
上だ
「アリス!!」
ターナも上空を見据えた
ライとアリスが手を繋いだままゆっくりと降下してくる
マリアは待ちきれず、アリスの真下まで走りよる
後1メートルもない高さからアリスは手を離し、マリアの胸に飛び込んだ
「心配したのですよ!!」
「ごめんなさいっ」
ギュッと抱き合った
マリアの言葉は責める口調ではなかった
アリスに非はないのだから当然だが、そう言わずにはいれなかった
アリスは(ごめんなさい)と連呼しながら合間に嗚咽が響く
マリアに埋もれて見えないが、恐らく涙を流しているのだろう
ターナとライは2人を間に挟んで見守る
とはいえ、反乱軍はもう目と鼻の先だ
何時までもここにはいれない
しばらくするとライが無粋と分かっていながら口を開く
「ここも安全とは言えません、早く出発しましょう」
アリスとマリアが視線をライに向ける
アリスは目元が赤く腫れ、マリアも目尻からふたすじの涙が張っていた
「誰が敵か味方か判断が着くまで王都や他の街にはいけません」
「じゃあ、このまま野良暮らし?」
ターナの質問を首を横に振って答える
「行き先は『ハバード』」
ハバード
ギルドの運営する小さめの街
ハンター達が集う街だ