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天空のアルカディア

第6章 孤独

翌日


昨日の事でマリア達3人の空気は穏やかではなかった


アリスがターナを完全に無視しているのだ


ターナは困り果て、またマリアもそんな2人にどう接すればいいか対応に困っていた


ロビーで朝食を済ませた後、ライはどこかに出かけてしまったのでいない


ハバードの街はエトルリア所属ではなく、ハンター協会所属なので街に出ても危険はない


しかし、念には念をおして留守番をしていた


昼過ぎ頃


ドアがノックされる


「ライ?…どうぞ」


〔失礼します〕


「どこに行ってたの?」


ターナはしばらくぶり(朝からアリスに無視され、黙っていた)に口を開く


「反乱軍の動きと情勢を調べてきた」


そう言うと懐から封筒を取り出し、中の紙を広げる


「首謀者はランス、元老院の古株だな。規模は約23000、ほぼ王都に駐在し、2000ほど俺達を探してるそうだ」


「23000?反乱軍は3万だと…」


マリアは魔導師の言葉を思い出し、口をだすが


「おそらく王都襲来、護衛騎士団との戦闘で消耗したのでしょう」


ライの言葉に全員が納得するがそれだけではない


アリス奪還の際にライが召喚した亡霊兵士の働きが大きい


数千もの兵を倒してはいないが、正体不明の敵に攻撃され、多数の逃亡兵がでた為だ


「それで…これからの事ですが…」


「その事ですが、先ずはランスの弟君ラウス候、元老院頭目ハンス殿へご助力を乞います」


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