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天空のアルカディア

第6章 孤独

私の故郷はバルト国境付近の山


神族の隠れ里でした


(神族の)といってもヒトとの混血が里の大多数を占めていました


混血は純血ほど力を持たない為、純血が里を守っていたのです


里には認識阻害結界が張られていたので争いなどなかったのですが…


私は幼少の頃から他の純血より力が強かった為、次代の長となるべく11の時、試練を受けました


試練というのは己の中の力を完全に解放する事


血に刻まれた思念を取り込む、とも言えます


私は3日ほど里から離れた霊山に籠もり、試練に望みました


とてつもない憎しみと悲しみの思念と向き合い、なんとか突破し里へ戻ると…









里は炎上し、誰一人として生きてはいませんでした


後に分かったのですが、バルトが軍を挙げて里を襲撃したそうです


たった3日…













たったの3日で私の世界は終わりました






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