悪魔と天使とお嬢様
第2章 美形二人の秘密
早乙女の言っていた、そのうちは意外に早くやって来た。
今日から高校に通えるようになった私は、龍崎と早乙女に学校まで送られることになった。
どちらか一人が送ると言っていたが、初日は二人で来てくれることになった。
校門の近くで車から降りると、龍崎と早乙女が入り口まで送ってくれた。
その姿を友人たちに見られてしまった。
「------------------------め-----めぐ-------恵美!あのイケメン二人は誰!!」
「…驚くよね…私も良く分からないけど、教育係の執事って言ってたよ…」
「----------------っええええええ---漫画で見たことあるけど----執事って本物もあんなにカッコいいの!!」
その後も友人達からいろいろ聞かれたが、自分自身でもあまり理解できていないため説明はできない。
学校は一日休んだだけなのに、長く休んでいたように錯覚する。
それでも、いつもの通り変わらない授業や、友人たちの顔に安心する。
ただし、いつも通りではないこともある。
「恵美、今日の帰りにさぁ、美味しいパンケーキの店に行かない?」
「…ごめん。帰りも迎えに来てくれるんだ…だから寄り道はできないよ…」