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北海道某市　雪見ヶ原高等学校
今この学校では中間テストの真っ最中であり生徒達はテストを受けている。
その生徒の中の一人『伊達　誠』中間、期末テストでは毎回一位であり入学してから一度もその座を譲った事がない。

「そこまで、全員ペンを置くように。」
チャイムと同時に教師から終了の声がかかる。
すると生徒達はペンを止めた。

「ふぅ〜終わったぁ〜」
伊達誠は試験終了と同時に一息ついてやり切った感を出していた。するとそこへ一人の女生徒が誠に声をかけて来た。

「お疲れ誠、どうだった？」

『片桐　彩陽』一年生の時に同じクラスとなりそれから二年生、三年生とずっと同じクラスである。

「まっ、ぼちぼちかな。」

「誠のぼちぼちはあてにならないのよねぇ〜毎回そんな事言っておいて一位だしさ………」

「彩陽はどうだったんだよ？」

「私もまぁ〜ぼちぼち…かな？」

「なんだそりゃ。」

伊達と片桐がそんな話をしていると二人に近づいて来る人物がもう一人。

「よっ！お二人さん」

『田城　敦』伊達と片桐とは一年生からの付き合いだが同じクラスになったのは三年生になってから始めてである。

「敦……」

片桐は邪魔だと言わんばかりの表情で田城を見つめる。

「おーおー、嫌そうな顔しちゃって。誠との二人の時間を邪魔した事怒ってんのか？」

田城がそう言うと片桐は途端に顔を真っ赤にした。

「なっなに言ってんのよあんたわ！！」

「照れんな照れんなって、お前が誠のことを……おごぉ！！」

田城が言葉を言い切る前に片桐の右ストレートが田城の左頬に炸裂した。

「バカァ！！！」

田城に対してそう言うと片桐はその場から逃げるようにどこかへ行ってしまった。

「おー痛てぇー彩陽のやつ思いっきり殴りやがって」

「大丈夫か敦？だが今のはお前が悪いぞ？あんま彩陽をからかうなよ。」

「いゃー俺としては彩陽を応援してやろうと思ってだな……」

「応援ってお前な、だいたい好きでも無い男の事を好きなんだろって茶化されたら誰でも怒るぞっていうか小学生かよ。」

「はぁ〜〜誠、お前は相変わらずだな。彩陽も気の毒に……」

「何なんだよ一体？」