ありすちゃんのえっちな受難
第1章 進級
その海地先輩と再会出来たのは嬉しいけど、完全にお漏らしした子って記憶しかないよね…。
それに何で同じクラスにいるんだろ?
同じ高校だった事も知らなかった。
「あー…失敗は誰にでもあるし、ずっと前の事で俺もあんまり覚えてないし気にするなよ」
海地先輩は優しい笑顔でそう言ってくれた。
あの時も泣いてしまった私の事この優しい笑顔で慰めてくれたんだよね…
「はい……あの…聞いていいかわからないんですけど…どうして同じクラスに?」
「去年の春に部活の帰りに交通事故に遭っちゃってさ…冬まで入院してたんだよね。それで留年したんだ」
「ええ…そうだったんですか?今はもう体大丈夫なんですか?」
「あぁ、あちこち骨折したけどリハビリして普通の生活出来るようになったよ……ごめん、君の事は覚えてるんだけどあの時名前聞いてなかったから名前聞いていい?」
「あっすいません…そういえば自己紹介してなかったですね…嘉山ありすです」
「嘉山さんね、知ってる人いて良かった!俺は海地涼平(かいち りょうへい)よろしく」
名前涼平っていうんだ…下の名前までは知らなかった。
「よろしくお願いします…」
「同じ学年だし先輩も敬語もいいよ、気軽に仲良くして欲しいし」
「えっと、そしたら海地…君?」
「うん、それで」
クラスでこんなに話したのが久しぶりで何か嬉しい。