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ありすちゃんのえっちな受難

第1章 進級




「…うーわ。また男と話してる」

「女子とは話さないのにね…男好き」


ヒソヒソと話してる声が聞こえる…。


私の事だ。
仲間外れにされてから何とか元に戻りたくて女子と話す努力をしてた時期もあったけど、完全に無視されて誰も話してくれなかった。


本当理不尽だ。


「ねぇ、嘉山さんってハーフだよな?何処の国のハーフなの?」


海地君は私の事情を知らないから普通に話しかけてくれる。


普通が嬉しい…


何しても言われちゃうし、海地君と話したいし気にしないで話そう。



「えっとね、パパは日本人でママがアメリカ人なの」

「へぇ、アメリカ人か…中学の時も思ったけど目の色綺麗だよな」

「この目の色気に入ってるんだぁ」


海地君ともっと話していたかったけど、先生が来て朝礼が始まって話は終わってしまった。


朝礼で先生がみんなに海地君の留年の事情を説明していた。


「…と、いうわけでみんな仲良くするように。海地、説明足りないところあるか?」

「わざわざありがとうございます!大丈夫です、年上とか気にせず気軽に仲良くしてください」


海地君は笑顔でそう言うとみんな拍手をしていた。


海地君、明るくて優しいし格好良いから人気者になりそうだなぁ…


少しの間しか見たことなかったけど、中学の時もモテてたし。


そうなるとあんまり話せなくなっちゃうんだろうな。

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