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情欲を誘っていると知らずに、黒狐に向かって
「黒狐様…///」
そうつぶやき、赤らんだ頬で見上げる。
それは、もう破壊力は抜群だった。

「菊理…その顔はずるいぞ」
口元を抑えて何かに耐える、黒狐。
そのしっぽは隠せないくらいに興奮して逆立っていた。

「今から触るぞ…」
そういって、菊理の体を触れ始めるが、その触りかたは壊れ物に触れるかのようだった。
首に触れると、鳥肌が立つようなくすぐったい感じがして「ん…///」と声が小さく出た。

恥ずかしくなり、口を手で抑えると「声を我慢するな」と片手で上に纏められた。
「黒狐様、離してください…///」
身をよじるが、黒狐の力にはかなわずそのまま身を任せるしかなかった。

「んぅ…」
唇をかんで声を我慢するが、漏れる息は抑えられず、むしろ黒狐をあおるしかなかった。

「菊理・・・唇、切れるぞ。」
指でなぞる感覚にもびくびくと反応してしまい、口を開いた瞬間に黒狐の指が侵入してきた。

「なめて鳴らしておけ…噛んでもいい。」
首を振るが、舌が邪魔をしてしゃべれない。
そうしている間にも黒狐は乳房の先をなめたり、体全体を味わうようになめていた。
黒狐の舌はザラザラとしていて、舐められるたびにびくびくして、噛まないようにすれば声を漏らすしかなかった。

｢ん・・・んぅ・・・っ///｣

「気持ちいいか？」
確認するが、黒狐の手は止まっていなかった。
首を縦に振るしかできない菊理は、目を閉じ羞恥に耐えながらも意思表示した。

安心したように下へ黒狐が体をずらすと、口に入ってた指を抜かれ
「痛かったら言え。」とだけ言われた。

その瞬間、菊理の下半身に裁縫の針を刺したような痛みが走った。
「いっ…」
黒狐の指が入っていることに気づくのに、時間はかからなかった。

「痛いか？」
そう黒狐が言うのも無理はなかった。
まだ、元服したての破瓜もしていないおなごの中に狐とはいえ男性の指が入っているのだ。
苦しくないわけがない。
それでも、菊理は受け入れたい一心で「平気です…。」といった。

「無理をするな。」
そういって指を止めるが、菊理が手を添えてそれを制止した。

「黒狐様が欲しいのです。
たとえ、それが辛くても、好いてる方と一つになりたいというのは駄目ですか？」
そういった菊理の顔は半ば懇願にも似ていて、黒狐の理性は限界だった。