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エッチに興味のあるお年頃なので

第2章 幼なじみ

 翌日、教室に行くと満面の笑みを浮かべた玲奈がいた。
 俺はジド目で玲奈を見やる。
「おはよ。何よ、その目? いいのよ? 耕助に食べてもらっても」
「はよ。……マジで作って来たのかと思って。耕助にやるくらいなら、俺が食ってやる」
「だから、無理に食べなくていいのよ?」
「いや、食べさせてください」
「ふふふ、最初から素直にそう言えばいいのに。お昼休みにね」
 キメ顔で言う玲奈に、俺は何も言わないと決めた。


 昼休み、玲奈は俺の隣の席にドカッと座って、包まれたモノを俺の机の上に置いた。
「たんとお食べ」
「いただきます」
 語尾にハートマークが付きそうな声でそう言われて、嫌な気はしないのだから我ながら単純だと思う。
 パクっとミニハンバーグを口にした。
 プロが作るのとは比べる程でもないが、まぁ、あの頃より成長したと言えよう。
「上達したんじゃねぇか? 美味い」
「本当? 嬉しい! やるときはやるのよ、玲奈さんは」
 オホホと笑う姿は、ちょっと悪女に見えなくもないが可愛いとも思う俺は、とうとう末期なのだろうか。
 俺たちが仲良く弁当を食べている姿を見たクラスの一人が、ひゅーひゅーとからかってきた。
「ねぇ、カップルだと思われてるみたいだね」
 ふふふと笑いながら、玲奈はさらりと聞き流したのか、気にしている様子もないので、俺は一安心した。
「カップルに見えるのか? 単なる幼なじみなのに」
 俺は内心は、玲奈とカップルか! マジか! なれるならなりてぇし、柔らかい(弾力あるけど硬くはなさそう)胸を、玲奈の最近出来た女友達のように触ってみたいイイイイとか、嫌らしい事も考えているんだけど。
 理性保つの大変なんだけど、気づいてるのか? この女は。
「ごちそうさま。気が向いたらまた作って」
「わぁ、完食してくれたアアアア! しんちゃんが、私の弁当、初めて完食したアアアア! よっしゃ! また作ってきまーす。ごちそうさま」
 ラララ~と鼻歌交じりで自分の席に戻っていく玲奈。
 飯の後は決まってトイレに行くのが俺の日課だが、なんだよ玲奈も生理現象が同じなのかよ。
「高杉、お前、いつから白鳥と付き合ってるわけ?」
 こういう時にどさくさ紛れに男子が連れしょんしようとか言いだすから面倒くさい。


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