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私淫らに堕ちます

第7章 デート②

 手を離さないのは彼?いや,わたしかな。手を繋ぐのが,こんなに幸せを感じるものだとは思いもしなかった。

 SEXもいい,キスもいい,ぎゅっと抱き締められるのもすごくいい。でもただ手を繋いでいるのも,それに勝るとも劣らないスキンシップだと改めて思った。

 ぎゅっと手を繋いだまま,館内から出て,目指すは,イルカのショー。

 ちょうど時間を見計らって,下に降りてきたので,タイミングもバッチリ。ほとんどの席が埋まっていたが,二人並んだ席をうまく確保できた。

「ご来場の皆様,今日はようこそおいでくださいました。本日は・・・。」

 みんな期待でワクワクし,やや騒々しいぐらいに興奮している。特に近くの子どもは,初めて見るイルカに大喜び。大きな声で見たままの実況をしている。

 その可愛らしさに彼と目を合わせ,思わずクスリ。ステージに2匹のイルカが上がったので再びそちらに目を向ける。

ビィィィイインンッッッ

 わたしの身体がピクンッと跳ねる。
(まさか・・・こんなところで・・・。)

 瞳孔が開き,驚きを隠せないまま彼を見つめる。すると・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 妖しい彼の瞳が,わたしの眼に映った。ゾクゾクとした高揚感に一気に包まれる。

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