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私淫らに堕ちます

第2章 脅迫

「お忙しいのに時間を作っていただきありがとうございます。この問題です。」

そう言うと,テーブルの上にある問題集を開き,ある問題を指し示した。よく見ようと彼の方へ体を寄せると,彼の甘い匂いに頭がクラクラする。

「ンンッッ。」

へっ?何?

 彼の手で頭をグッと引き寄せられ,彼の唇が,自分の唇に重なっている。一瞬のことで何が起こったのか分からなかった。

 ただ時がとまったような錯覚と,すぐ目の前にある彼の顔にみとれ,甘い唇の感触に酔った。

ハッ
「ちょっ,ちょっと何をするの。」

 我に返って席を立ち,唇を腕で拭きながら大声を上げた。彼は何事もなかったのように,優しい眼差しで私の姿を瞳に入れている。キッと睨んで,教師らしく叱責しようと試みることにした。社会的非常識な行動に対して,十分な反省が必要だ。
「ちょっと聞いているの?何でこんなことしたの。いきなりこんなことをするのは犯罪よ。分かってるの?」
「何をしたというとキスのことですか?」
「そっ,そうよ。あなたが突然したキスのことを言ってるのよ。人として許されることではないわ。まさかあなたが,こんなことをするとは思わなかった。」
「うん?キスをしたのは先生ですよね?」

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