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私淫らに堕ちます

第2章 脅迫

「だからキスをしてきたのはあなたでしょう?何を馬鹿なことを言ってるの。気でも狂ったの?」

 開いた口が塞がらないとはこのことだ。自分からしておいて,相手の責任にする。しかも,それを当然の罪のように蕩々と話す。彼が何を考えているのか分からない。

「それを誰が証明するんです?」

へっ?そんなの当然

「だっ,誰って・・。私が言えばー。」

「僕が言うことと先生が言うこと,どっちを信用すると思いますか。僕は,先生方からの信頼も厚いようですし,学級のみんなからも幸いなことに信頼があるんですよ。そんな僕が言うことと先生がおっしゃること,どっちを信じてくれますかね。」

サァーーーー

さきほどの怒りから,私の血の気が一気にひき,青ざめた。

彼は,この学校で絶大な人気を誇っている。それは,生徒だけでなく,教師にとっても変わらない。いい子というのを越えて,学校になくてはならない存在なのだ。

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