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私淫らに堕ちます

第3章 悶々

 水量を強めにして,打たれるように頭からシャワーの水を浴びた。

 もやもやとした気持ちを晴らせるかと思ったが,体の汚れのようにスッキリと流れずに,いつまでもこびりついたままだ。自分で自分の気持ちが分からない。

 どうして私は迷っているのだろう。自宅のパソコンには,昨日検索したホテルの履歴がたくさん残っている。そのホテルの中で,値段は張るが,利用したいホテルも選んでいる。あとは予約するだけだ。

 シャワー室を出て,髪を乾かし服を着ると,テーブルにあったメモ用紙を手に持った。

長い時間沈黙の時間が続いた。やがて,意を決したようにスマホを握った。




 翌日私は朝から落ち着かなかった。相馬春樹のクラスの授業はなかったのは幸いだった。

 あったらどんな顔をすればいいか分からなかったし,授業中精神的に持たなかったと思う。

 夜が近づくにつれて,落ち着かなくなり,何の気なしに時計を見る回数が増えていった。

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