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私淫らに堕ちます

第1章 出会い

 大学を卒業する直前に恋人と別れて今はいないが,中学・高校・大学と彼氏は途切れることなくいて,人並みに恋をしてきた。

 身長165㎝の身長に,モデルかと思わせるような見事なプロポーションをもち,ハーフのような目鼻立ちがクッキリとした顔立ちは,当然ながらモテた。

 Lineや直接の交際の申し込みはひっきりなしで,「彼がいるから。」という断り文句にも簡単に引き下がらない強者もいたほどだ。

 交際してきた彼氏に対しては,「燃え上がる恋」というよりは「一緒にいて落ち着く,好ましい」という感情で接してきた。

 積極的なアピールから「この人はいい人。」というフィルターを通して,少しずつ愛情を育んできたものだった。

 ところが今自分の感のをすべてをわし掴みされていた。ぎゅっと胸が痛み,体が強張った。

「ど,どうしたの?」

彼に対してとっさに出たのがその言葉だった。

 我ながら少し間が抜けている。そんな私ににっこり微笑んだ。目元が妖しく私を引きずり込もうとする。

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