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私淫らに堕ちます

第5章 ホテル②

「はっ,恥ずかしい・・・です・・・ひゃぁああっっ。」

グチュッ グチュッ

優しく揉まれることに女として愛されることの安心感と一定の心地よさを感じているところへ乳首への愛撫が加わって,いつまでも動かないペニスに焦れったさを感じ,ついムズムズと腰が揺れてしまう彼に気付かれないように密かに一人快楽を楽しんでしまう。愛液が,かすかに淫らな音を立てていくが,きっと気のせいだろう。

 焦れったさを生んでいるのは,全く動かない下半身だけが原因ではない。

 中指と親指で乳首を摘まみ,ゆっくりと転がすように動かすと,時折人差し指でトントントンと乳首を上から刺激される。ただでさえ乳首が敏感なわたしにとってそれをされると堪らない。

 だが,わたしとしては,本当はその愛撫に対して不満が大きい。本心としては,もっと強く摘まんで欲しい,できれば,潰すように激しくして欲しい,捻るような痛みが欲しいのだ。

 さざ波のような愛撫は,乳首で満たされずに,自然と隠れたオナニーのような腰の動きで解消するしかない。そっと気付かれないようわずかに腰を浮かせ,そしてゆっくりわすかに腰を後ろに下げる。

 その瞬間何とも言えない快感が体中に行き渡る。この瞬間のために生きてきたような幸せな気持ちに包まれた。ほとばしる神の祝福は,きゅぅきゅっとペニスの根元の締め付けにと変わる。

グチュッ グチュッ
はぁーーーー焦れったい・・・・もっと気持ちよくなりたい・・・

 それも長くは続かない。麻薬と一緒だ。一時の快楽は,次さらに強い快楽を欲する。

 媚薬に侵され,発情しきった体にとって,女神のようなVIP待遇は,不満が積もるものでしかない。

 もっと激しく,もっと荒々しく,強烈に愛されたい。快楽に溺れ,本物のメス犬としてはしたない姿を彼に晒したい。そんな欲望が沸々と心の奥底から湧いてきて,心を支配していく。

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