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私淫らに堕ちます

第7章 デート②

「ごめんごめん,はるくんが可愛いからついからかいたくなっちゃったのよ。」

「可愛いって・・・。それって,うれしくないですね。」

「日本には,お母さんがいるし,先生もお母さんなようなものだからね。それに,はるくんとも4年も一緒に暮らしてるんだもの。可愛い自慢の弟よ。こんな美少年を弟にもって,お姉さん幸せだわ。」

フォークでパスタをグルグルと巻き付けながら,いたずらっ子のようにウインクする。ぼくの心臓がドキッと跳ねた。胸の高まりが止まらない。

 もう本当に無自覚にときめかせるの止めてくれません?心臓が持たないです。それに絆はうれしいけど,家族っていってくれるのはうれしいけど,やっぱり・・・

「ぼくは,こんな意地悪な姉をもった覚えはありませんね。ツンデレな恋人ってなら分かるのですが・・・」

「うん?はるくん。お姉ちゃんを恋人にしてくれるの?」

カァーーーー
 顔が真っ赤になり,しどろもどろ。端から見ればさぞや面白い光景だろう。あわあわとわけの分からないことをブツブツと。

確かに大好きですけどね。いやもうはっきり言いますよ。初恋ですよ。好きで好きで好き過ぎて自分でも困ってるぐらいです。絶対言いませんけどね。

「人を困らせる癖を直したら考えてもいいです。それよりも,また研究の話を聞かせてくれませんか?忙しいでしょうから,よかったらでいいのですが。」

これ以上は自分の体が持たない。話を替えることにしよう。食べ終わったので,食後のコーヒーのため,コーヒーメーカに働いてもらう。

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