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私淫らに堕ちます

第7章 デート②

「中学生なのに研究に興味あるって,やっぱり先生の子よね。どこが面白いのかしら。」

「ぷっ。よく言いますよ。麗香さんだって,井坂さんの家にいるときから研究室に入り浸っていたのは知ってるんですよ。もっと最新の研究をしたくて,井坂さんの話を蹴って,アメリカの大学まできたことも。井坂さん,寂しがってましたよ。」

「あははは。それもそうね。わたしも研究バカね。」
屈託のない笑顔が眩しい。麗香さんといると心から楽しい。この時間が永遠に続いてくれればいいのに,心から思う。

「そうだ。たまには外に出て,話をしましょうよ。デートよデート。」

デート?!
「けっ,研・・・研究の話するんですよね。デートとは・・・。」

「そんな堅苦しいこと言ってるとモテないぞ。さぁ,オシャレして行くよ。」

 なんだかやる気いっぱいで部屋に行く麗香さん。もう圧倒されて,ポカンとしてしまう。

 よく考えれば,オレも初のデートだ。いやいや,これはデートとは言わないよな。でもうれしい。

 寝癖は朝一番でちゃんとチェックしたけど,もう一回髪型作って。あっ,この間新しい服買っててよかったよ。


うん。精一杯背伸びをしよう。麗香さんに釣り合う男になるように。

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