初恋ってどんな味?
第10章 新学期
お昼休み
『篠原くん...一緒に食べない...?』
少し小さな声で篠原くんに伝えた...
「いいよ〜、じゃあご飯持って着いてきて?」
篠原くんも少し小さな声で言った
コクンと頷き篠原くんの後を追った
着いた先は図書室だった...
ちょっとやだな...昨日の思い出しちゃう...
「こっちだよ〜」
篠原くんは奥の図書館司書さんのお部屋に入り、手招きしていた
『ここ...はいっていいの??』
「うん、大丈夫大丈夫〜!実はさぁ司書の先生、親戚のおばさんなんだよね。だから、悪さしないからって言って鍵貰ってるんだ〜!
隠してると言っても一応そういう仕事してるし?」
誰も来ないような隠れ場所みたいなの欲しくなるよね〜と笑いながら篠原くんは言った。
『そんなの知らなかった!!静かでいい所だね〜』