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地下倉庫のパイズリ地獄

第2章 夢うつつ

「何ですって?」
 今までのことを話したら、驚かれた。
「確かに、近くに行くのは見ましたが、入るのは見ていませんし、木下先生でも鍵は持っていないはずです」
「じゃあ、何だったんだ?」
「確かめてみましょう」

 二人は昼休みに地下倉庫へ行ってみた。すると、中から声が聞こえてきた。
「鍵は締まってる」
 鍵を開けて、中に入る。

「もう、木下先生。冗談が悪すぎます。あん♡ダメ」
「何言ってるの? こんなおっぱいして、男子を誘惑してるんでしょ?」
「そんなこと。んはあ。吸っちゃ、ダメ」

「誰かいるのか?」
「その声は、桑原先生?」
 二人が見たものは、人間ではなく、人間の形をした化け物だった。

「見つかってしまったか。仕方ない」
「お前らは?」
「ボガー。物まね妖怪さ。女のエキス、髪の毛などをいただきそいつに変身することが出来るのさ」

「じゃあ、昨日のは?」
「もちろん、私たちさ。なに不思議そうな顔してるんだ?」
「精液が跡形もなく消えていた?」
「私らは真似はできるが、人間のすることを全部出来るわけじゃない。あんたが見たりしたのは夢だったのさ」
「ここが開いていたのは?」

「自分で開けたんじゃないの?」
 真は記憶がなかった。
「まあ、覚えてないかもしれないけどね」

「なんでここに?」
「さみしかったのさ」
 そう言って、近づいてくる。

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