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分け合う体温

第6章 再開で

「どのくらい会わなければ、あなた達は姉弟に戻れるのかしら。」

「さあ……」

それは、私にも分からない。


「たぶん……2度と戻れない気がする。」

お母さんは、私の肩を抱き寄せてくれた。

「お母さんね、最近。あなた達が幸せであれば、それでいいと思ってるのよ。」

「お母さん……それって……」

お母さんは、私を見て微笑んでくれた。

「その意味は、あなた達がそれぞれに、受け取ればいいわ。」

そう言ってお母さんは、私の側を離れた。


お母さん、有難う。

そして私は、窓から青空を見上げた。


理人。

今、何をしている?

私達の幸せって何なんだろう。

ただ、一緒にいる。

それが幸せだって、私は信じているよ。


ねえ、理人。

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