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分け合う体温

第6章 再開で

あれから、7年の歳月が過ぎた。

私は25歳になり、地元の商社に就職した。


恋人は……正直言ってできなかった。

まだ、理人の事が忘れられなかったから。

ふと浮かぶ、理人の笑顔に。

私は何度も何度も、励まされた。


お母さんの話では、理人は薬科大を出て、地元で就職したと聞いた。

地元だったら、街ですれ違いそうと思ったけれど、この7年間。

そんな事は、一度も無くて、この世界は広いんだなぁって、思ってた。


そんなある日の事だった。

クリスマス間近の街の中で、私は一人、買い物に来ていた。

「あっ、これ。理人に似合いそう。」

理人に合いそうなモノを探しては、買って家に飾っていた。

今年は、何を選ぼうかな。

「あっ、これ可愛い。」

そこには、小さなスノードームが、飾られていた。

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