
タイトル未定
第1章 1章
眠りが浅いのか、シャワーを浴びた後で寝たから今回の眠りが偶々浅かったのかはさておき、体内のアルコール濃度と眠気と共に流すかのようにコップ一杯の水をグビグビ飲んだ後に、更に栄誉ドリンクを胃に流し込んだ。
何で今、栄誉ドリンクかと言うと、少し年輪が出てきた顔を隠す為のメイクをする為に気合いを入れないと出来なくなるからだ。
仕事があるときの毎朝の日課である。
昨日飲んでいたせいか、全くお腹は空いていない。
無理に胃に入れるのも消化に良くないので、朝食は仕事の休憩の時に食べよう。
何とか歯を磨き、鏡の前に座り、何とかスキンケア、ベースメイク、カラーメイクをし、肩まである髪を1つに結んでは今時の手ぐしで結んだように少しずつ髪の束をほぐしてセットをし、欠かさず、首、デコルテ、腕に日焼け止めを毛穴に埋め込むかのように押すようにして塗り、去年購入した薄手の長袖シャツにデニムを履き、仕上げに小さめの小顔に見せるマスクをし、手提げ鞄を持って家を出る時には7時になっていた。
外に出た途端、10月が近いせいか、空気や風はカラっとしていたが、6時の段階でカーテンの隙間から光が入ってきただけあって、空は高く見えるのにも関わらず、日差しは夏を強調するかのようにギラギラと肌を刺すかのようなので、慌てて鞄の中にある日傘を出しては広げた。
直射日光を浴びる前に日傘をさすことが望ましいが、帰りが夕方のなので、後で日傘を折り畳むのがめんどくさい私は極力さすのを拒んでしまう。
なら、折り畳みでは無く普通の日傘ならとは思うが、それにしてしまうと電車やバスに乗った時に忘れてしまうからだ。
日差しは私にとっては決して味方では無い。
幼稚園児の時に初めて海へ行った。
友達との海は何よりも楽しく、思い出に残るものだ。
何日か前に水着を選びんでは、お気に入りのキャラクターの浮き輪、 バスタオル、ビーチサンダルまで揃えて、車で1時間かけてもワクワクが止まらない素晴らしい1日になるだろうと幼心に火が付いていた。
