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イラクサの棘

第2章 プラン



今日の待ち合わせは駅の改札口


ついさっき昼食を食べ損なったって翔さんから
泣き顔のスタンプとメッセージが届いた。

パスタなら近くに美味しいお店があるけどって
返信すると、秒速でそこに連れてっての返信。



メニューを眺めてトマトか、シーフードにするかを
真剣に悩む顔が可愛くて
じゃあ2人別々のを頼んでシェアしようよって伝えると、
すっごくキラキラした瞳で喜んでくれた。




同世代の相手とこんな風に気軽に出かけたり
待ち合わせしたりする事が、
久しぶりだから
こっち迄つい翔さんにつられて微笑んでしまう。



「おーーい、潤。
これ貰っちゃってもいい?」


「へ?ああ、うんどうぞ。」


生ハムの盛り合わせをとても旨そうに食べてる。


「翔さん、詰め込み過ぎだってば、
誰も取ったりしないんだからゆっくり食べなよ。」


「んな事言ってもさ、腹ペコだし、
めちゃくちゃ美味いし、とまんねぇ」





やっぱり食べ始めると
幼くみえてしまう翔さんが可愛いらしい。


この間
2度目の待ち合わせた居酒屋でもそうだった。






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