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イラクサの棘

第20章 きっかけ

翔side


おそらくまた熱が上がってきてる
包み込む指先は冷えてるのに
潤の唇は俺を誘惑するように赤く
艶めいてて


下腹部の中心が熱を帯びて膨らんで
潤のデニムを押し上げていた。
顕著な男の興奮してる反応


「潤、俺でこんなに感じてくれてるの?」

「はぁ…翔さん…ぁ触って…」

潤が俺を求めてる
その変貌するカタチ確認するように
指先で辿ってやると
腰を揺らして悩ましい吐息を漏らす。




「翔さん…俺…も…あなたが好き…
でも、俺は…あなたに…ぁんんっ」

その言葉だけでいい
余計な言葉は唇を塞いでつむがせない。

似合わない
釣り合わないだとか
相応しくない

それは俺ら以外から見た
無関係な奴等が口にする愚かなセリフだから

俺には、潤
おまえが必要で
潤のことが愛しくてたまらない。
この旅が始まる前から硬く誓った思いを
ようやく伝える時がきたんだ。



「潤、俺と付き合ってください。
どうか、俺の恋人になって…」

「翔さん…あなたが…好き
俺を…あなたの恋人にしてください。」


遠慮がちにまわされてた腕が
言葉を吐き終えると
背中にきつくしがみついてくる。
潤の唇のすぐそばのホクロ
舌先でそっと舐めてやると
ふるふる首を振って舌を差し出してきた。

潤に可愛く強請られてするキスは
混じり合う2人の唾液が糸を引くほど
濃厚で挑発的で情熱的なもの。


「ふぁ…翔さぁ、ん…もっと、ぉ触って…」

熱に浮かされた潤が口にする魅惑的な台詞。


さすがに道路ばたの一時停車してる
車内だと、人目に着くし
潤のこんな蕩けた表情を誰にも見せたくない。


「場所移動するから。
ちょっとだけいい子にしてて。」

「やぁ、翔さん!…えっ?……ぁあん」




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