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イラクサの棘

第23章 秘事2




「とにかくセックスレスで誤魔化してでも
わたしは智と家族として暮らしいくわ。
もし、また泥酔して智に襲われるような
ことになったら
雅紀、あんたはわたしのフリをしなさい。」



「それって…姉ちゃんの…身代わりで
抱かれろってこと?」

「あら、お馬鹿さんの雅紀にしては
物分かりがはやいわね。
わたしは晶の父親がほしい
智は男じゃないと抱けない
雅紀、あんたは智が好きだった、
今でも好きなんでしょ?
好きだから智に抱かれた。
ウフフ、ものすごい偶然よね?
3人それぞれの目的が違うのに、それぞれ
みんなが満足できるんですもの。」



母性よりも狂気の色を含ませる姉ちゃんの瞳。
抗うことなんてできなかった。



※ ※ ※



夫婦の寝室の
どこにゴムが置いてあるのか。
使用済みのゴムをどこに捨てたか。
智兄の好きな前戯と、好む体位。
姉ちゃんに事細かく報告をさせられた。

だけどセックスしてる最中
智兄が10回の内、
半分くらいは潤って名前を
呼んでることは姉ちゃんには教えていない。


ゴムを使うのも最初の1回目だけ
あとは、ぜんぶ
俺の中に智兄の精子を吐き出してもらってる。
お馬鹿な俺ができる僅かな抵抗。




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