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「翔さん…さっきね、智から電話で
いつ来れるんだって聞かれたんだ。
俺、このまま…智に会ってもいいのかな？」

「俺はどっちでもかまわないよ。
潤がゆっくり考えて選べばいい。
けど、もしできるなら俺のことを
潤の恋人として
紹介してもらえると嬉しいかな。」

「えっ、いいの？！
俺と、翔さんが、恋人同士だって伝えても？」

驚き見開く瞳の光彩がきらめくように
輝きを放って、髪をすくように撫でてやると
俺の胸に顔を埋めてくる。


「潤、俺は一度握りしめたらこの手は
絶対に離さないからな。
だから、なんでも気になることがあれば
ぶつけてくれよ？
俺は恋愛に関しては鈍くて鈍感だからさ。」

「翔さん、ありがとう。
俺、すごくうれしい。
じゃあもう一つだけ、教えてもらっていい？」

「いいよ。なに？」



過去に男と付き合った事があるのか？
女性ならどんなタイプが好きなのか？
子どもじみた質問だけど
潤にとっては重要なんだろう。

「男同士で恋人になった事はない。
誘われて抱いたことはあるよ。
けど、恋愛には発展しなかったな。
女って…そうだなぁ」

すこし不安気な眼差し
そりゃあ誰だって過去の恋愛遍歴を
聞いて気持ちいいものじゃない。
それでも、知りたいって気持ちが強いのなら

「別に好みがある訳じゃねぇし
タイプってのもないな。
好きになったらその相手がタイプになるかな。」