イラクサの棘
第30章 イトナミ
「たっぷり出して気持ちよくなれたな。
ほら、今度はこっちな。潤、おまえの奥まで
しっかり咥え込んでくれよ。」
窓ガラスに映り込みやすくするように
クッションを集めて
もたれかかるように座り込み潤を抱き抱えるよう
にして背面座位から貫いてやる。
「翔さぁっ…やぁあ、これやぁ…見えちゃ…ぁう…
ぜんぶ…やぁ、ぁぁんっ」
声のボリュームが抑えきれなくなるくらい
我を忘れてくれて感じてくれてるなら
男としては本望だな。
俺を奥ふかくまで咥え込んでる潤の後孔からは
さっき放ったばかりの泡立つ精子が滲み漏れて
散々に弄った愛らしい乳首は
熟れた紅い果実を摘んでくれと強請るように
膨れている。
吐き出した精子の名残りを薄い陰毛にも
べっとりと纏わせながら
潤の分身がいやらしい形で揺れている。
「ちゃんと見ろ、ほら誰がおまえを貫いてる?
おまえは誰とこんなことしてる?」
「翔…翔っ翔さんに…しょう…さぁっ
俺の…奥まで…ぁあっう…はいって……」
「そうだよ、潤。
おまえのことを貫いてるのは俺だよ櫻井翔だ。
おまえの中にたっぷりと注ぎ込んでるのは
俺の精液だからな。
松本潤の恋人は櫻井翔だぞ。」
ガラス窓越しに絡み合う視線
ひとつに繋がりあった俺ら2人の唇が
狂おしいほど互いを求め合っていた。