テキストサイズ

イラクサの棘

第35章 朝のヒカリ



ひんやりした窓ガラスに身体をあずけるように
もたれかかり、両手を後ろに回して
翔さんの言葉通りの恥ずかしい格好。

双丘を自分の両手で割り開いて
翔さんの目の前に突き出すように
後孔を晒す淫らな体勢。

 
翔さんが生み出す卑猥な水音が鳴り止まない。

駆りたたされる羞恥なのに、
優しくとろけるような舌触りに
微量の電流が全身にあまい刺激を
痺れるように伝えてくるから
その快楽に膝から崩れてしまいそうになる。


「おまえの可愛いらしいここ、
ちゃんとケアしとかなきゃな
切れたり、傷なんか出来ないように
うんと舐めてやるよ。」

「やっ、もぅ、やめっ…翔さぁ…んん」

腰を引こうとしてたら
太腿を掴まれて逃げられないようにされ
翔さんの言われるがまま、温かな舌で
舐めまわされ続ける。
時折り、わざと音をたててキスされるように
吸い付かれたり、尖らせて捩じ込まれたりする。
こんな格好、絶対他人には見せられない
卑猥でいやらしい行為。


「唾液にはな、治癒力があるんだぜ。」

「はぁ、んん、はぁう、…ひぃ」


野生の動物はひたすら舐めて傷を癒す
ただじっと傷みやな耐え忍びながら
生命を次につなごうとする。

動物と人間

原語と道具を操り
生き物の頂点に君臨する生き物だって
やる事は同じ、種の保存。
ただ、快楽目的だけでセックスをより
楽しみそれに没頭できる人の方が
どちらかと言うと下卑だと思う。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ