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イラクサの棘

第36章 報告



重なる唇がすごく熱くて

どうにか先生にも伝えれたかな。
翔さんとの事、俺と翔さんとの未来。

「あのね、翔さん
あの契約書の内容って
もしかして先生は知ってたのかな?」

「さあな、まあ病室にも持っていって先に
渡してたし読んでたかもな、
帰ってから直接本人に聞いてみろよ。
俺ら2人が契約を結んだ立会人だからな。」


唇からはなれると、頬に、額に、瞼に
翔さんが優しくキスをしてくれる。
さんざん愛された身体が甘く疼きだしそうで
ワザとむぎゅーとだきついてみた。


「帰ったら契約書の作り直しだよ!」

「ええ?なんでだよ?」

「翔さん、言ってたよね?
双方の合意がないとエッチはしない主義だって
だったら、エッチして、恋人になれてからが
契約書の作成の正しい手順だよね?
双方合意の上、付き合いに同意したんだし
帰ったら
あらためて2人で契約書を作り上げなきゃ!」

「えっと、あの
潤、お手柔らかにお願いします。」

ソファーからあわてて飛び降りて
跪いて恭しく頭を下げてくる翔さんの
姿が可笑しくておもわず吹き出してしまった。




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